今でも忘れられない。
本物の柚子胡椒(ユズコショウ)との出会いと衝撃。
10年以上前のある冬の寒い日のこと。以前勤めていたお店でお世話になった店長が私にある調味料を食べさせてくれました。
「何ですか、これは?」と尋ねると「これでできた調味料だよ。」と店長は赤く腫れ上がった手を見せてくれました。
私は、その調味料が柚子胡椒だとは気づきませんでした。なぜなら私が食べたことのある市販の柚子胡椒とは全くの別物。
「本当に旨い!」と感じました。
それと同時に市販の柚子胡椒は何だったのだろう???という疑問!添加物や機械に頼らず、時間と手間をかけて作ること、人が人の手で作った凄さに触れました。
自分達が手間ひまかけた料理をお弁当として楽しんでいただける、「おいしい」と言っていただける、笑顔で溢れる楽しいお店が作りたい。それが私の「ファオの日替わり弁当」に掛ける想いです。
当店の自慢の柚子胡椒(ユズコショウ)は一から手作り。まず、大量の青柚子を皮の部分だけ剥くところから始まります。(気の遠くなるような作業です)次に皮の部分を細かくみじん切りにします。次に辛さが定評の韓国産青唐辛子を一つ一つ中の種を取ります。(手がそうとう痛くなります)やはりこれも大量に仕込むのでへとへとになります。
大量の柚子皮と青唐辛子を秘伝の調合で適度な塩と混ぜ合わせます。
そして冷凍庫で2週間の間寝かせて作ったのが当店の自家製柚子胡椒です。無添加なので冷凍状態で保存しています。
強い風味がある解凍後10分以内に使用するようにしています。
お弁当メニューや居酒屋メニューにも一部使われることがあるこの柚子胡椒への想いがファオの料理に込められた手作りへの想いとして皆様に伝われば嬉しいです。
そんな私達が作るお弁当を是非、一度食べてみて下さい。また、昼のイートインや夜の居酒屋ファオにもお出かけ下さい。どんな奴らがお弁当を作っているのかを感じていただけるはずです。
株式会社ラック
取締役フード事業統括 : 深澤泰康
【プロフィール】
銀座の中華料理店、割烹、創作料理店などで経験を積み、某映画監督付きの調理担当なども経験してきました。
様々なジャンルを駆使した創作料理を得意としています。