今回は、お弁当の主役「お米」の歴史がテーマです。日本に伝わって来たのは弥生時代!なんていうのを誰しも授業で習いましたが、もう少しだけ詳しく書かせていただきます。まずは、日本に伝わる以前にそのお米(イネ)は、どこから来たのか?これにはいくつもの説があり、今でも研究中なんだそうです。いくつかの事例を上げると、まずは品種を辿っていくとインド南部やタイ北部の地域から来たのではという説があります。また、遺伝子的な調査で解ってきたことでは、中国の長江流域から来たという説です。更にゲノム解析での調査では、長江流域よりも南の地域なのではという説も出ているそうです。もう何だかわからない状況ですね・・・。とにかく、それらのどこかで生まれたイネが海を渡り日本に伝わりました。この伝わったルートも諸説あるそうです・・・。
しかし、学校での授業は、かなりサラッと通り過ぎたイメージですが、お米の登場は、日本にとってはとても大きな変化だったようです。まず、食べ物が取れるかどうかわからない暮らしから、計画的に食料を取れるようになりました。これにより、人口はどんどん増えていきます。また、農作業は集団で行った為、集落が生まれ、それが国作りへと発展していきます。
とはいえ、お米が誰でも食べれるようになったのは、歴史的にはつい最近だそうです。江戸時代以前は、一部の支配者層しか食べれないものでした。江戸時代に入り、大きな都市の人達は食べるようになりましたが、地方の農村では、まだまだ満足に食べれる状況ではなかったようです。誰もが満足に食べれるようになったのは、戦後の高度成長期(1960年代)以降なんだそうです。そう思うと私達は、もっともっと大切に食べなきゃいけないですね!